†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「あ、ていうか雨宮さん…」
「なんだ?」
「あたしも…雨宮さんの年、知らない」
そうだよ。
あたしも雨宮さんの年、知らない。
「そうだったか?俺は28だ。」
28か…。
なんか見えないなぁ。
「あたしより5個も上だったんだ」
「あぁ、そうだな。見えないか?」
雨宮さんはクスッと笑った。
「見える。30過ぎくらいかと思った!」
あたしはべーっと舌を出し、仕返しをしてやった。
「あぁ?もう一回言ってみろ、樹里……」
「きゃあ!何すんのっ」
あたしと雨宮さんはソファの上でじゃれ合った。
なんかいいなぁ…こういうの。