†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
ドサッ!
すると…いきなりソファの上に押し倒された。
!!
あたしはびっくりして彼を見上げる。
「樹里……」
雨宮さんは妖艶な表情であたしを見下ろす。
ドクンッと大きく心臓が鳴る。
あたしはギュッと目を閉じた。
す、するのかな?
そりゃそうだよね…。
いい年した大人が…密室に2人きりで何もないワケがない。
雨宮さんの唇が、あたしの首筋を這う。
ゆっくり肩を撫でられて、チクッと首筋に痛みが走る。
その時、あたしの頭の中に“あの時の記憶”が蘇った。