†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「その女を離せ。嫌がってんだろ」
「し、知らねぇよ!コイツは俺の女だっ!!」
はぁ!?
やめてよ!!
「やめてよ!あたしはあんたの女なんかじゃ……」
「うるせぇ!黙ってろ!!」
チャラ男はあたしの言葉が気に食わなかったのか、拳を振り上げてきた。
あたしは咄嗟に身構える。
「……ってぇ〜〜!!」
え…?
あたしは呻き声を出すチャラ男を見た。
イケメン男に腕をねじ上げられ、顔は苦痛に歪んでいた。
「おい、お前こっちに来い」
「え?……きゃっ」
気付けばあたしはイケメン男に肩を抱き寄せられていた。