†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「ったく……煽るなって」
「あっ……」
ギシッとベッドが軋み、あたしの体に更に彼の重みが掛かる。
優しく手を取られて、指を絡められる。
密着する汗ばんだ肌が、なんだかいやらしくて…。
あたしは今にも意識を飛ばしそうだった。
「樹里……辛くないか?」
「ん……っ…大丈、夫…」
あたしを優しく見下ろす雨宮さん。
……好き。
「雨宮さん、好き……」
「“廉”」
?
たった一言だけ返されて、あたしはキョトンとした。