†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「あ、雨宮さ…」
「廉。って呼べって言っただろ」
「れ、廉!何してるの…?」
押し倒されたまま、あたしは必死に彼に問い掛ける。
ていうか…なんで組み敷かれちゃってるの!?
「あ?樹里が誘ってくるからだろ。そんなに俺に抱かれたいのか?」
廉はスルスルとあたしの腰骨を撫で始める。
「ち、ちょっと!今日仕事でしょ!?早く離れて!!」
あたしはジタバタとベッドの上で暴れる。
すると廉は呆れたように、あたしを押さえ付けた。
「暴れるなよ。樹里は素直じゃないな……」
ニッと不適な笑みを浮かべ、あたしを見下ろす彼。
なんなのっ!
いったい…!!
もしかして…廉って、けっこうSだったり……する?
「と、とにかく離して……」
「ダメだ」
優しく囁かれて、唇を塞がれた。