†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
恋人or人質
「――あら、樹里!あなた…」
「えっ?」
訓練の休憩時間。
日陰で水分補給をしていると、美姫さんがまじまじとあたしを見つめてきた。
「な、何ですか…?」
あたしは不思議に思い、問い掛ける。
すると美姫さんは優しく微笑んだ。
「なんか雰囲気変わった?凄く女らしくなったわね!」
「女らしい…?」
あたしはあんまり言葉の意味が理解できず、戸惑う。
美姫さん…何が言いたいんだろう。
「あの…それはいったいどういう……」
やっぱり意味が分からない。
あたしは美姫さんを見た。