†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
準備を終え、隊員全員が移動者に乗り込む。
車内では…みんなが静かだった。
女子大生が人質か…。
合コンか何かだったのかな。
そこに来た男が危ない奴だったみたいな…。
まぁとにかく早く助け出さなきゃ。
――しばらくして事件現場に到着した。
全員、素早く移動用バスから降り、武器を運び出す。
既にもうSITがいたけれど…交渉に失敗したらしく、あたし達に出動命令が出た。
「これから作戦について説明するぞ。SAT1、宮崎、雨宮。お前達はロープを使って上から突入しろ。」
「「了解」」
あたしと廉は返事をした。
上から突入か。
やってやろうじゃない。