夕 月 夜

よく 笑ってられるよな…。


「そして、御長男 孝太郎様は、無事 内科医になられたそうです」


医者…?
本当に医者になったのか。


「ほう…。
いつまで 続けられるか、楽しみじゃの」

「御名前を“片海 清隆”として、この辺りを小規模ながら活動している御様子です」


片海 清隆…。


「そうか。
下がって良いぞ」

「はい」




まずいな…。
想定外に厄介になってきちまった。


とにかく オレは一旦、この場から立ち退いた。


< 123 / 278 >

この作品をシェア

pagetop