夕 月 夜

「おはよう! 鈴音」

「おはよう、有月」


玄関には、先に有月が居た。

唯一の同い年の女の子。


でも 彼女は
お姉様方と同じ仕事をこなしている…。



「今日も、昴お姉様に結んでもらったのね。
似合ってるよ」


有月は、私の前髪にそっと触れた。


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