夕 月 夜


「大変お待たせいたしました、相馬様。
只今 戻りました」


百合香お姉様は、そう相馬様に丁寧な挨拶をした。

そして、私の方を向く。



「鈴音、ありがとう。
お上がりなさい」


「はい」



では、私はこれで。と、相馬様に一言そう言って、立ち上がった。


< 42 / 278 >

この作品をシェア

pagetop