夕 月 夜
「おれ達、意外にこんなに離れてたんだね…」
優一もそう呟いた。
「でも、不思議だよね。
みんなそれぞれ出身の学校全然違うのに、こんなに仲良しだなんて素晴らしい偶然だよね(^▽^)」
そう言った有月は、嬉しそうだった。
「オレさ、お前らとは初めて会った気がしなかったんだよなぁ…」
「あら、偶然。あたしもよ、不思議なもんね」
もしかしたら…
「ねぇねぇ、みんな。
“自分の前世”って、何だったと思う?」