夕 月 夜
…繊細な娘だな。
「お前となら、話が合いそうだ」
どうでしょうかね。と、彼女は言った。
「なぁ、友人になってくれないか」
俺も、何故その言葉が出てきたのか知らないが…
彼女は一瞬だけ、驚いたようだった。
だがすぐに、「私でよろしければ…」と言った。
まぁ…
これも仕事になるのだろう。
「ありがとう。
自己紹介が遅れたな、おれは仲村 健太郎だ。
呼び捨てで構わないし、敬語も必要ない。
お前の名は?」