もしも君が。
君は


君──まりあは

僕の前でよく涙を流す。


僕にはなんでかわからない。

なんにも言わず、泣いているから。


だから僕はずーっとまりあを見つめてる。


「ねぇロコ」


……………?


あの時のまりあはすごく悲しそうな声だった。


「まりあね、ぱぱに捨てられちゃったんだって……」


す て ら れ た ?


< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop