マジ?カルラブ《完》
「生まれたのは都内だけど……」
何も答えず、
本を凝視しているナミちゃんに
僕たちも無言だった。
ただ、
エミちゃんだけが
「またか……」と顔をしながら、
コーヒーに口を付ける。
そしてナミちゃんは
問題が解決したかのように、
スッと顔を上げた。
「……タカシくん」
ナミちゃんの真剣な眼差しは
僕の眼球を
突き抜けるように鋭かった。
「は、はい……」
ゴクリと生唾を飲む。
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