マジ?カルラブ《完》
……え?マジ?
「なぁ?
可愛いだろう?
この子、
エミと同じ大学に通う
二十歳の女子大生なんだ。
読モもやっているんだぜ。
……おい?
聞いてるか?」
肩を揺すられた僕は、
完全に意識が
どこかへ行っていた。
だって、
だって……、
だって!!!!!!!
こんな可愛い子を
紹介してくれるなんて!!
この地球に生まれて良かった!!
(↑織田裕二風)
「こ、こ、この子、
超可愛いじゃん!
マジで紹介してくれるの?!
っていうか、僕で良いの?
ねぇ?!」
立ち上がって、
ナオキの肩を揺すりながら
セミよりもデカイ声を
張り上げる僕に
クラス中の生徒がこちらを注目していた。