マジ?カルラブ《完》
……僕って、
こんな顔して、
女の子見てたのかぁ。
やべぇ……。
だからモテないんだ……。
パンパンと頬を叩くと、
横から
「ごめん、待った?」と声が聞こえた。
振り返ると、
ナオキの彼女のエミちゃんが
一人で立っていた。
背が低く、
ショートカットが
似合うエミちゃんは
女子高生でも通用する女の子だ。
「今、来たところだから大丈夫だよ。
……で、ナミちゃんは?」
ナオキが尋ねると、
「あれ?
さっきまでとなりにいたのに」と
目を丸くさせ、
周りを見回すエミちゃん。
その時、背後から、
「はじめまして♪」と声が聞こえた。