星砂~イツマデモキミトイッショ~
10月になって、ますますイチョウの色が濃くなってきました。渡り廊下を歩いていると、同級生の速水優香さんがいました。

『どうしたの?速水さん。』
『その、八城さんですか?私、好きな人がいるんですっ!!内緒にして下さい。』『分かったー…。速水さんが好きな人って、一体誰ですか?』

速水さんは、ゆっくり口を開いた。速水さんが好きな人は、紺野祐樹だった。私は、絶対恋人になれるよ?っと、言った。次の日になると、紺野祐樹君と速水さんが本当に、恋人になっていた…ー!?私は、驚いて屋上に行った。

『私って、予言者……なの!?ありえない。ありえない!』
『何独り言、言ってるの!?怪しいッ!!つうか、八城さん独り言激しくない?』
『あっ!弘樹君!!私は、独り言激しくないけどっ!!』

私の幼なじみの、葵弘樹。
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