最後の恋


「あー、はよ年明けて3日にならんかな」

「えっ?」

「3日には莉奈さん帰るんやろ?俺も3日の昼には帰るつもりやし」

「うん」

「4日の最後の休み初詣行かへん?」

「うん、行こっか」

「よっしゃー!決まりな!」


電話の声だけで伝わってくる。

笑ってる椎名の顔が。


最初はどうなるのかと思ってた。

いきなり付き合うことになったけど、付き合ったらどうなるんだろうって思ってた。


年の差は確かに感じる。

だけど、椎名はそれを気持ちで埋めてくれる。


だから惹かれていった。

どんどん好きになっていた。

そして今はブレーキが効かないくらい、好きになり過ぎているような気がする。

< 236 / 418 >

この作品をシェア

pagetop