最後の恋
「あー、はよ年明けて3日にならんかな」
「えっ?」
「3日には莉奈さん帰るんやろ?俺も3日の昼には帰るつもりやし」
「うん」
「4日の最後の休み初詣行かへん?」
「うん、行こっか」
「よっしゃー!決まりな!」
電話の声だけで伝わってくる。
笑ってる椎名の顔が。
最初はどうなるのかと思ってた。
いきなり付き合うことになったけど、付き合ったらどうなるんだろうって思ってた。
年の差は確かに感じる。
だけど、椎名はそれを気持ちで埋めてくれる。
だから惹かれていった。
どんどん好きになっていた。
そして今はブレーキが効かないくらい、好きになり過ぎているような気がする。