最後の恋
「じゃあ3日の夜に莉奈さんとこ行っててもいい?」
「いいよ、私も夕方には帰ってると思うし」
「うん!じゃあ…また明日も電話するから!」
「うん、じゃあまたね。おやすみ」
そう言って電話を切った私は、立ち止まったままふと夜空を見上げた。
神様って…ほんとにいるのかな?
だとしたら、意地悪だと思う。
こんなに惹かれて好きになっていく相手が6歳も下で。
30歳へのカウントダウンが始まってから、そんな新たな出会いを与えるなんて。
そして、結婚という選択を手を伸ばせばすぐに届くようなそんな目の前に与えるなんて。
ほんとに意地悪だと思った。