最後の恋
朝までずっと、私は泣き続けた。
カーテンの隙間からは、眩しい朝日がのぞき始めていた。
時間は止まらない。
泣いても笑っていても、毎日動き続けていく。
新しい一日が…また始まったんだ。
カーテンを開けた私を、朝日が明るく照らした。
スーッと息を吸い、ゆっくりと深呼吸をすると、私はやっと落ち着きを取り戻して、自分の気持ちに向き合えたような気がした。
母の気付きと、サトルの優しさのおかげで、私は分かった。
幸せになるために、一番大切なもの。
それが何なのか、やっと分かったから。