最後の恋
『じゃあ、とりあえず乾杯してから簡単に自己紹介をしようか』
全員分の飲み物が揃うと、やけにテンションの高い大原くんが、グラス片手に乾杯の音頭をとった。
『お疲れ様〜!』
『カンパーイ!』
『お疲れ様です〜!』
律儀にそれぞれとグラスを当て合う五人を横目に、私はさっさと生ビールを口に 運ぶ。
あぁ、疲れてますよ。
ほんっっと、疲れてますよ。
そう思いながら、ゴクゴクと喉を鳴らして一気に半分以上のビールを飲む。