最後の恋




『じゃあ、とりあえず乾杯してから簡単に自己紹介をしようか』




全員分の飲み物が揃うと、やけにテンションの高い大原くんが、グラス片手に乾杯の音頭をとった。





『お疲れ様〜!』

『カンパーイ!』

『お疲れ様です〜!』




律儀にそれぞれとグラスを当て合う五人を横目に、私はさっさと生ビールを口に 運ぶ。




あぁ、疲れてますよ。

ほんっっと、疲れてますよ。




そう思いながら、ゴクゴクと喉を鳴らして一気に半分以上のビールを飲む。



< 44 / 418 >

この作品をシェア

pagetop