流れ星
「……で、計画なんだけど」
じゃじゃんっ、と言いながら、ノートを見せられた。
授業中になにやってるんだ、この人は…。
と内心思いつつ、書かれている内容に目を通してみる。
「これって…」
「そう。題してっ“告白しちゃおうぜ作戦”ー!!」
わーっ、と言いながら1人、テンションが高い美香。
周りからの視線を気にしない彼女は、ある意味スゴいと思う。
ノートには“ゲーセン”、“カラオケ”、“遊園地”、“お花見”など詳しい場所まで書かれていて、本気でやる気なんだ…と改めて思った。
「さぁ、どこがいい?カラオケで2人きりになった瞬間?それともロマンチックに夜景を見ながら観覧車?それとも……」
「それとも…なんだって?」
美香の背後には、優太と由紀の姿。
「え、今…もしかして聞いてた…?」
「いや…、カラオケやら花見やら言ってるのしか」
「そか!じゃあ、聞いてっ」
焦り顔をしたかと思ったら、急に目を輝かせた彼女は、今までで1番輝いているように見えた。