流れ星
すると、後ろの方から声が聞こえてきた。
「春ーっ、おはよ!」
振り返ると、そこには中学の頃の友達。
「優太!おはようっ♪」
彼の名前は井上 優太<イノウエユウタ>。
ちなみに中学の時の“いつめん”は、私も合わせて4人。
優太はそのうちの1人なんだ。
それから……。
「学校着いたな。あ、あそこにいるの由紀達じゃないか?」
「え、どこどこ?」
「ほら、あそこにいるだろ。クラス表がはり出されてる辺り」
そう言いながら、優太は私の目線と同じ高さくらいにかがみ、顔を近付けて指をさした。
ちょっ、優太……。
胸が高鳴る音がした。
でも、おかげで2人を見つけることができた。
「早く行こうぜ」
「あ、う、うんっ」