流れ星



「ゆーきー!みかー!」

名前を呼ばれた2人は、一斉にこちらを向いた。
すると、ぱあっと笑顔になり、手を振っている。

「春、優太!春休みぶりーっ」

彼女の名前は河原 美香<カワハラミカ>。
いつめんであり、私の親友でもある。

「クラス表見たぜっ!俺達みんな同じクラスだったっ」

で、彼の名前が竹田 由紀<タケダユキ>。
いつめんの中のムードメーカー的存在かな?(笑)

「確か、ここの高校ってクラス持ち上がりだよな?ってことは、また3年間一緒ってわけか」

「そうだねっ!よかったね、春♪」

そう言って、美香は春に向かってにんまりとした笑顔を見せた。

「ちょ、なんで春だけなのさっ」

「だって…ねぇ?」

「う…うん」

ちら、と目線を送った先は、優太。


美香にしか教えてないけれど、私は優太に片想いをしている。

いつめんであり、私の好きな人……。



目が合うなり、私は笑って誤魔化した。





< 4 / 52 >

この作品をシェア

pagetop