流れ星
「ゆーきー!みかー!」
名前を呼ばれた2人は、一斉にこちらを向いた。
すると、ぱあっと笑顔になり、手を振っている。
「春、優太!春休みぶりーっ」
彼女の名前は河原 美香<カワハラミカ>。
いつめんであり、私の親友でもある。
「クラス表見たぜっ!俺達みんな同じクラスだったっ」
で、彼の名前が竹田 由紀<タケダユキ>。
いつめんの中のムードメーカー的存在かな?(笑)
「確か、ここの高校ってクラス持ち上がりだよな?ってことは、また3年間一緒ってわけか」
「そうだねっ!よかったね、春♪」
そう言って、美香は春に向かってにんまりとした笑顔を見せた。
「ちょ、なんで春だけなのさっ」
「だって…ねぇ?」
「う…うん」
ちら、と目線を送った先は、優太。
美香にしか教えてないけれど、私は優太に片想いをしている。
いつめんであり、私の好きな人……。
目が合うなり、私は笑って誤魔化した。