ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「隠し事するなら、もう俺は知らないから。お前はもう勝手にしろっ!」
冷たいのに優しい。
変なの、あきら君。
でも、これがモテる理由なんだろうな~とあきら君の横顔を見つめた。
綺麗な横顔。
「癒されるって言ってもらったの。他の女の人は連れて行ったことのないお店に連れて行ってくれた。公園で手を繋いでくれた。私が男に慣れてないから練習だって・・・・・・」
まだまだ言うことはあったけど、そこまで言った所で、あきら君がいきなり立ち上がった。
「何だよ、それ!片桐さん、ちょっと見損なった。お前のこと妹だとか言ってるくせに、完全に女として見てんじゃん」
「え?どこが?」
私のことを女として見てるってこと?
でも、片桐さんは妹として私に優しくしてくれているだけなんだよ。