ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「どう・・・・・・だった?」
震える声。
聞くのが怖い。
「うん。お前の言う通り、会ったら普通に話せたよ。時間が解決してくれたのかな。お前が背中押してくれたおかげでちゃんと会うことができた。サンキューな」
私は何という失敗をしてしまったんだろう。
私は、片桐さんを失いたくない。
でも、一生妹のままじゃ嫌だったんだ。
それなのに・・・・・・
「優海、今日、飲みに行かない?いろいろ聞いて欲しいし」
「あ・・・・・・え~っと。はい。あの・・・・・・」
迷った。
片桐さんと飲みに行けることは嬉しいことだけど、
きっとそのみゆきさんの話になる。
嬉しそうに別の女性の話をする片桐さんを見るのは辛い。