ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「それって、どっちが寂しいの?あきら?片桐さん?」
週に一度は康子と会って、話をしていた。
「どっちも寂しい」
それが本音だった。
あきら君は、わざとかと思うくらいに私とバイトに入ることがなくなった。
そして、シフトノートに美琴ちゃんとのプリクラを貼ったりして・・・・・・さ。
正直言えば、美琴ちゃんとはすぐに別れると思っていた。
こんなにも続くなんて。
もう私のことなんて忘れちゃったのかな。
「それって、優海のこと忘れようと必死なんじゃないの?」
康子がまたこんなことを言うもんだから、胸がざわついた。
「プリクラだって、あんたのこと気遣ってんじゃないの?もう俺は平気だからって伝えようとしてるとか」
「まさか・・・・・・でも、あきら君優しいから。ありえるよね」
「本当にイイ男をフったねぇ」
「別にフッてないもん」