ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
再会
-再会-
再会は思わぬ形でやって来た。
店じゃなく。
私の家の前に・・・・・・いた。
大好きな片桐さんが。
「よぉ、元気か?」
髪が少し短くなっていた。
学校帰りだったので、もう夜の9時を回っていた。
「マスターにもうすぐ帰ってくるって聞いたから」
「家に・・・・・・来てくれたの?」
だめ。
泣いちゃだめ。
普通にしないと。
妹として、元気な顔を見せなきゃ。
「元気・・・・・・だった?片桐さんは」
止めようと思っても涙が止まらなくて。
「おう。元気だったよ」
「そう、良かった」
涙を隠す為に、伸びなんかして、夜空を眺めた。