ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
恋の応援団
-恋の応援団-
「生きてたか?優」
バイト上がりの私の前に現れたあきら君。
3カ月近く会っていなかった。
「久しぶり過ぎるね」
「ああ、そうだな」
バレンタインのプリクラがシフト表に貼ってあるから、まだ美琴ちゃんと続いていることは知っていた。
「どうしたの?」
「たまたま通りかかった。って、んなわけねーだろうが、バカ!」
なんだか懐かしい。
この口調。
この会話、好きだな。
「ふふ。会いに来てくれたんだ」
「片桐さんのこと、ちゃんと頑張ってんのかよ」
やっぱり、心配してくれていたんだ。
会えなくても、あきら君は心配してくれている気がしていた。
「う~ん・・・・・・頑張ってるとは言えないかもしれない」
「何だよ、それ」
「仕事忙しいみたいでお店に来てくれなくて・・・・・・」
あれから一度も会ってない。
好きだって言ってしまったから、片桐さんも変に意識しているのかな、と心配になる。
「何だよ、それ。待ってるだけじゃ、何も始まらねーぞ?」
「でも・・・・・・」
「でもじゃねーんだよ。俺があんなこと言っちゃったから、片桐さん的にはお前のこと誘いにくいだろ。だから、お前から誘ってやれよ。それくらいわかんだろーが!」
わからなかった。
そっか。
そうなんだ。