ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「あのね、実は告白したの」
「えぇ???マジで?嘘だろ!優が?告白ってマジで?」
超ハイテンションで私の両肩をブンブンと前後に振るあきら君。
「なりゆきで・・・・・・そうなってしまった感じなんだけど」
「やるじゃん!!偉かったな!やっと伝えられたんだな」
頭を撫でられる。
あきら君もお兄ちゃんみたい。
あきら君に褒められるとものすごくい嬉しいんだ。
「で、片桐さんの反応はどうだったんだよ」
「ちょっとだけ気付いてたっぽくて」
「やっぱり俺のせい?」
「ううん。あきら君のおかげで、告白するきっかけができたんだ。だから、ありがとうって言いたかったの」
片桐さんが何となく気付いてくれたから、言うことができた。
“俺のこと好きだったりする?”ってあんな風に聞いてくれなかったら、私は一生言えなかったよ。
「それから、進展はねーのか?」
「だって・・・・・・会えないんだもん」
進展・・・・・・するのかな。
私と片桐さん。
片桐さんの中で、私ってどんな存在になっているんだろう。