ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「でも、お前のおかげでちゃんと向き合えた。あのまま会わなかったら俺は引きずったままだったからさ。サンキュ!!」
缶を私の缶にコツンと当てて、乾杯。
キュンとした。
0時を回っていた。
「そろそろ帰らないとな」
私はまだまだ帰りたくなかった。
でも、言えなかった。
また今度飲みに行こうと約束をして別れた。
今日、わかったこと。
私はやっぱり片桐さんが好きだってこと。
他の誰も愛せない。
他の誰も代わりにはなれない。
片桐さんのお嫁さんになりたい。
一生片思いでもいいから、ずっと片桐さんを好きでいようと決心した夜だった。