ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
家にいたくなくて、店の手伝いをしに行った。
忙しいランチタイム。
「うわっ!なんだ、お前」
あきら君!?
今日は平日なのに、どうして?
「テスト休みなんだよ。びっくりさせんなよ」
「あきら君がいるなんて思ってなかったから私がびっくりだよ」
もう一人のバイトは、私も仲良しの50代の山元さん。
美琴ちゃんじゃなくて良かった。
「優海ちゃんが手伝ってくれると助かるわ」
と喜んでくれた。
とても忙しく、時間があっという間に過ぎた。
余計なことを考える暇もなくて、良かった。
2時になり、山元さんが帰った。
あきら君に話そうかな・・・・・・
バカだって怒鳴られる覚悟で。
「で、今日はどうしたんだ?お前が手伝いに来るなんて何かあったんだろ?」
何もかもわかってくれているような表情で私の肩に手を乗せてくれたあきら君。
その途端、涙が溢れてきた。
嬉しくて・・・・・・悔しくて・・・・・・
どうしようもなくて。