ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「ごめん、優海。ちゃんと話聞くからこっち来いって」
ブランコに乗ろうとした私の手を引っ張った。
腕じゃない。
手を・・・・・・ぎゅっと握った。
振り向くととても近くに顔があった。
苦しいくらいに好きだと思った。
この人が大好きだと。
「私、片桐さんのことしか好きじゃない」
私の口から出たのは、自分でも驚くような言葉で・・・・・・
片桐さんも驚いた顔をしていた。
私自身がびっくりしてるんだもんね。
こんなこと言えちゃうんだぁ、私。