ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
片桐さんの頬が私のおでこに当たっていた。
すごく近い。
息がかかる。
ドキドキするけど安心する。
この感じ・・・・・・
心地良くて大好き。
「またあきらに怒られそうだな。思わせぶりなことするなって」
「ふふ。そうだね」
そうだよね。
私のことを女として好きになってくれたわけじゃない。
“好き”なんて言葉は、一度も言ってもらってないもんね。
一緒にいて癒される。
心強い。
そんな言葉は、愛とは違う。
だけど・・・・・・
それでもいいから、片桐さんの力になりたい。
片桐さんを楽にしてあげたい。
片桐さんが困った時、悲しい時、泣きたい時・・・・・・
いつでも駆けつけてあげたい。
そばにいたいの。