ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「あきら君、何なの?何?突然」
「だって、俺さっき片桐さんに送ったメールこれだぞ」
あきら君は送信メールを私に見せる。
【お久しぶりです。今日は久しぶりに優と一緒にバイトです。片桐さんに会えないからか、めちゃめちゃ元気ないんですけど、そろそろ店に来てくれません?】
・・・・・・あきら君、そんな内容だったんだ。
「事実だからいいだろ?」
とあきら君はドSな笑みを浮かべた。
「う、うん。確かに事実だけど・・・・・・」
あきら君のおかげで片桐さんに会えるんだし、まぁいいや。
私はドキドキしながら、仕事をしていた。
お客さんが来るたびに、心臓がものすごい音を立てる。
あの夜の・・・・・・
観覧車の中での出来事を思い出すと、胸が苦しくて、息ができないくらいにドキドキした。
片桐さんは、何を考えているんだろう。
私のこと、どう思ってるんだろう。