ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「あきら君のおかげで、今まで頑張ることができた」
「だよな。俺のおかげだよ。絶対別れんなよ。あんなイイ男、なかなかいねーし」
「そうだね」
奇跡だもん。
私が片桐さんの彼女になれるなんて。
「この世でイイ男って、俺と片桐さんくらいかな」
「本当にそうだよ」
素直に言える。
本当にそうだと思う。
あきら君も最高にイイ男だよ。
片桐さんに負けてない。
美琴ちゃんと幸せになって欲しい。
「俺は、後悔してねーから。お前のことは好きだったけど、これで良かった。お前と片桐さんが結ばれることが俺の願いだったから、さ」
とかっこいいセリフを言って、お客さんにコーヒーを運びに行った。
あきら君と、この場所で出会い・・・・・・
仲良くなって、いろいろ相談に乗ってもらったから、今がある。
あきら君と出会ってなかったら、今の私はいないと思うんだ。
他の誰かを好きになろうと頑張って、挫折してボロボロになっていたかもしれない。
ここまで、一途に片桐さんを想い続けることができたのはあきら君の応援があったから。
あきらめんなよっていつもいつも私の背中を押してくれた。