ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
あきら君の愛は忘れない。
気持ちを隠して、ずっと私を支えていてくれた。
片桐さんと付き合うことになって、改めてあきら君の優しさが染みわたってきて・・・・・・
あんなに良い子は他にいないなって思うんだ。
あきら君のことを好きになっていたら・・・・・・
私はどうなっていたのかな。
心の中にいる片桐さんの面影が消えなくて、やっぱりあきら君とうまくいかないのかな。
それとも、あきら君の大きな愛に包まれて、幸せになったのかな。
「あ~、何考えてるのよ!」
と自分に言った。
片桐さんと付き合うことになったのに、あきら君とのことを考えてしまうなんて。
二十歳になったらお酒おごってって言ってたけど、あれ本気かなぁ。
できることなら、二十歳になったあきら君とじっくり飲みたいな。
時間が経てば、もっとあきら君の本音が聞けるんだろうな。
二十歳になったあきら君は、今よりももっともっとかっこよくて、素敵な男性になってる。
絶対に。
その時にあきら君の隣にいるのは・・・・・・誰なんだろう。
美琴ちゃんかな。
「あ~、もう!!私のバカ!」
どうしてあきら君のことばかり考えちゃうんだろう。
あきら君を選ばなかったのは私。
私は、大好きな片桐さんの彼女になれたんだよ。