ハニートースト ~カフェで恋したあなた~





「うん。私、慣れてないから」






「ばっかだな。そのままで良いんだって。今まで通りのお前でいーの!緊張することもないし、変にいろいろ考えたりしなくていいから」






頭をポンポンと叩かれて、また緊張しちゃう。







「彼女っぽいこととかできないけどいい?」





「彼女っぽいことって何?」






片桐さんはニヤっと笑いながら私を見た。







「あ、あの・・・・・・疲れた彼氏にマッサージをしてあげたり、手編みのセーターを作ったり・・・・・・セクシーな服を着て彼氏を喜ばせたり・・・・・・」





「はっはっはっは・・・・・・お前、最高。ドラマの見すぎだよ」






片桐さんは大きな口を開けて大笑いをした。



その笑顔がとても好き。





「別に、してくれてもいいけど。マッサージくらいお前もできるだろー??」





「できる・・・・・・かもしれないけど」




「じゃあ、してくれる?」






や、やばい。




この流れ・・・・・・





私、自分からそういう方向へ持って行ってしまったの?





どうしよう。





マッサージってどうすればいいの?




普通に肩を揉む、とかでいいのかな?







どこで?





もしかして、ホテルとか・・・・・・






キャーーーー、どうしたらいいの?




私・・・・・・









< 251 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop