ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「うん。私、慣れてないから」
「ばっかだな。そのままで良いんだって。今まで通りのお前でいーの!緊張することもないし、変にいろいろ考えたりしなくていいから」
頭をポンポンと叩かれて、また緊張しちゃう。
「彼女っぽいこととかできないけどいい?」
「彼女っぽいことって何?」
片桐さんはニヤっと笑いながら私を見た。
「あ、あの・・・・・・疲れた彼氏にマッサージをしてあげたり、手編みのセーターを作ったり・・・・・・セクシーな服を着て彼氏を喜ばせたり・・・・・・」
「はっはっはっは・・・・・・お前、最高。ドラマの見すぎだよ」
片桐さんは大きな口を開けて大笑いをした。
その笑顔がとても好き。
「別に、してくれてもいいけど。マッサージくらいお前もできるだろー??」
「できる・・・・・・かもしれないけど」
「じゃあ、してくれる?」
や、やばい。
この流れ・・・・・・
私、自分からそういう方向へ持って行ってしまったの?
どうしよう。
マッサージってどうすればいいの?
普通に肩を揉む、とかでいいのかな?
どこで?
もしかして、ホテルとか・・・・・・
キャーーーー、どうしたらいいの?
私・・・・・・