ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
指と指を絡ませた。
これは二度目だけど、前よりも密着感がある。
「いつから・・・・・・好きになってくれたの?」
「それが俺にもよくわかんねーんだ。いつからだと思う?」
私に聞かれても・・・・・・全くわからない。
今でもまだ信じられないんだもん。
片桐さんは、少し伸びた前髪を右手の指で耳にかけた。
かっこいいな・・・・・・
「俺がみゆきとやり直せなかったのは、もしかしたら、優海が心の中にいたからかもしれない。みゆきと一緒にいても、全然楽しくなかったし、何かが違うって思ったんだ。それって、気付いてなかったけど・・・・・・優海を求めてたのかなって」
「そんなに前に?」
「もしかしたら、もっと前かもしれない。でも、わかんねーんだよな」
片桐さんは、握った手をもう一度ぎゅっと握り直してくれた。
そして、私の手の甲に、そっとキスをした。