ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「やっぱり、あきらのこと気になる?」
今まで見たことがないような表情をしていた。
これが“彼氏”になったってこと?
いつも片桐さんは余裕で、大人で・・・・・・
「そうじゃない。どんな気持ちで私を応援してくれてたのかなって思うと、私にはできないなって思う。好きな人の恋の応援なんて」
「そうだな。俺もできない。優海があきらを好きだと言っても、俺は応援なんてしねーから」
「そんなこと絶対ないよ。片桐さん・・・・・・」
片桐さんは、ごめんごめんと言って、笑った。
でも、その笑顔の中には不安みたいなものが感じられて。
あきら君のこと、気にしてるんだよね、片桐さん。
私は、片桐さんに愛されてるんだ。