ハニートースト ~カフェで恋したあなた~






「多分ね、あんた自身も戸惑ってるんだよ。いきなり片桐さんに好きとか言われて、しかも超ラブラブなんでしょ?今までと違い過ぎてびっくりしてるんじゃない?だから、あきら君に会ってホッとしたいんじゃないかな~。ないものねだりなのよ、人間って」







康子に言われて、なるほど、と思った。





片桐さんに好きだと言われて、めちゃめちゃ嬉しいけど、どうしていいかわからない自分もいる。



いきなり、甘甘な彼氏に変身した片桐さん。




あきら君に、いろんなアドバイスして欲しいな~と思ったりする。




「あきらに相談したいけど、もう片桐さんの彼女になったし、あきらは彼女と向き合う覚悟をした。だから、あきらが遠くに行っちゃったじゃん?だから、寂しいんじゃないの?」





「そうかもしれない。もう、あきら君に頼る理由がないっていうか」





「今までは片桐さんの恋の応援をしてくれてたもんね。あんたのこと好きなのに、応援してくれてた。そんなけなげな愛が、じわじわとあんたの心に染み込んできてんじゃない?」





けなげな愛・・・・・・



そうだね。



こんな私をずっと好きでいてくれた。





< 262 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop