ハニートースト ~カフェで恋したあなた~






「片桐さんはすごく優しくて、大事にしてくれて・・・・・・夢みたいだし、幸せだけど・・・・・・でも、今の幸せがあるのはあきら君のおかげだし、私だけ幸せになっていいのかな」




「俺だって、美琴と幸せになれるかもしれないだろ」




「そうだけど」




「俺を幸せにしたいとか思ってんの?そんなこと考えんな、バカ!」






あきら君を幸せにできるのが自分だけだとは思っていない。



でも、あきら君の想いを受け止めたいって思ってしまう自分がいて。







「俺は、優が幸せになることを願ってんだよ。だから、お前が片桐さんと幸せになればそれでいいの」




「うん・・・・・・わかった」






前から何度もそう言ってくれてるのに。




どうして私はあきら君のことばかり心配してしまうんだろう。



これから美琴ちゃんと幸せになれるのに。






「でも、片桐さんと一緒にいて幸せじゃないなら・・・・・・俺が幸せにしてやる」






え・・・・・・


あきら君?




今、何て・・・・・・?










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