ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「なぁ、優?」
「はい」
「俺とキスしてみない?」
「え?」
あきら君とキス・・・・・・?
あまりにも真剣なあきら君の表情。
冗談じゃないんだと伝わる。
「キスして、わかることもある。俺とキスしたら、俺のこと好きかどうかわかると思うんだけど」
片桐さんの顔が浮かぶ。
あんなにも愛してくれている片桐さんを裏切るようなこと・・・・・・できない。
「できないか?」
「うん。片桐さんのこと裏切りたくない」
「何言ってんの?もう裏切ってんじゃん。それに、ここでハッキリさせないと、余計にお前が悩むだけだし、片桐さんもかわいそうだよ」
私は、あきら君とキスをしてしまった。