ハニートースト ~カフェで恋したあなた~





「今、片桐さんに会いたいだろ?」




あきら君は、ニヤっと笑った。





「・・・・・・うん」




「なら、今日ちゃんと会って話せ。自分が思ってること全部!!」





思ってること全部・・・・・・



話したい。




片桐さんの愛にちゃんと応えられているのか不安なことも、ちゃんと伝えたい。





「あ、さっきのキスは・・・・・・俺と優のふたりの秘密ってことで」




「うん」



「絶対言うなよ。俺、殴られるから」



「わかった。本当に・・・・・・私最低だよね。ごめんね」



「天然バカ処女だから、仕方ねーよ。それに、早く処女を卒業しろよ」





あきら君は、いつもの笑顔でそう言って、私の頭を叩いた。




「エッチってさ、結構大事なんだから。相手の気持ちがすげーわかる。愛されてるのか、そうじゃないのかとか。だから、俺も美琴を抱けないんだけどな。本気で愛してないってバレるから」





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