ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「やり直せないかなって言われたんだ。だから、俺にはもう大切な人ができたからと言った」
「・・・・・・え?」
「これから仕事で会うこともあるかもしれないけど、俺はもうみゆきのことをそういう風に見ないからってハッキリ言ってきたから」
涙が溢れる。
私は、自分のしたことを恥ずかしく思った。
片桐さんは、こんな私でもいいの?
あきら君とキスをしてしまった私でもいいの?
ごめんなさい。
「どぉした?何、泣いてんだ?不安になったのか?ごめんごめん」
片桐さんはびっくりした顔になって、私を抱きしめてくれた。
温かい腕。
「私も・・・・・・話があるの」