ハニートースト ~カフェで恋したあなた~





キスだけは経験あるけど、それも好きな相手じゃない。




そりゃそうよね。



中学1年からずっと片桐さんが好きなんだもん。





「片桐さん、本気なのかな」




「本気だと思うか?俺にはゲーム感覚だとしか思えないけど」




「ゲーム?」



首をかしげた私に、あきら君は顔を近付けた。




「片桐さんって実際は本気で好きになったことないんじゃない?あの写真の女の人だけだったりして」





あの写真を見つめる片桐さんの目はものすごく切なかった。



あの人を今も思っているとしたら・・・・・・


私は、もっともっと片桐さんが好きになる。







「今は寄り道中なんだよ。最終的にお前んとこにゴールすればそれでいいじゃん」





あきら君、その言葉・・・・・・


今日の日記に書くよ。






本当にありがとう。






ゴール・・・・・・


そうか。




いつの日か、私のことを好きになってくれるように頑張ろう。









< 40 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop