ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
キスだけは経験あるけど、それも好きな相手じゃない。
そりゃそうよね。
中学1年からずっと片桐さんが好きなんだもん。
「片桐さん、本気なのかな」
「本気だと思うか?俺にはゲーム感覚だとしか思えないけど」
「ゲーム?」
首をかしげた私に、あきら君は顔を近付けた。
「片桐さんって実際は本気で好きになったことないんじゃない?あの写真の女の人だけだったりして」
あの写真を見つめる片桐さんの目はものすごく切なかった。
あの人を今も思っているとしたら・・・・・・
私は、もっともっと片桐さんが好きになる。
「今は寄り道中なんだよ。最終的にお前んとこにゴールすればそれでいいじゃん」
あきら君、その言葉・・・・・・
今日の日記に書くよ。
本当にありがとう。
ゴール・・・・・・
そうか。
いつの日か、私のことを好きになってくれるように頑張ろう。