ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
2
あきら君のこと
-あきら君のこと-
テスト中だから、今週はあきら君がお休み。
あんなヤツだけど、いないと寂しかったりする。
「優さん、お久しぶりです」
時々しか会わない大学生のバイトの女の子。
かわいいかわいいとあきら君が喜んでいたっけ。
お客さんがいない時間帯だったから、初めてゆっくり話すことができた。
川口美琴【カワグチミコト】
大学に通う19歳。
ショートカットがよく似合う爽やか系の美人。
「ずっと思ってたんですけど、あきらって優さんのこと好きなんじゃないですか?」
仲良くなっていきなりそんなことを言われた。
片桐さんにもお似合いだとか言われるし、みんなどこ見てるんだろう。
「ありえないよ!!5つも年上だし、いつもからかわれてるし」
「それですよ!小学生の男子と一緒。好きだからからかったりするんじゃないかな。私とバイト一緒の時も優さんの話ばかりするんです」
「私の?またバカだとか言ってるんでしょ?」
「まぁそうなんですけどね。天然でバカだ~とか言いながらも顔がニヤニヤしていて、多分あれは好きですよ」
いやいや、やめてやめて。
本当に。
そういうこと言われると変に意識しちゃうから。