ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
私とあきら君の間のいろんな出来事を康子に話した。
康子は、そのどれもが、あきら君が私を好きだって思えると言った。
片桐さんへの恋を応援してくれているのは、私のことが本当に好きで放っておけないからだと。
いつもいじわるばかり言うのも、処女だとか言ってからかうのも、好きの裏返しだと。
「でも、あきら君には彼女っぽい子がいっぱいいるよ」
「本気の彼女を作らないのはあんたのせいじゃない?」
あきら君と片桐さんがかぶる。
モテるのに、本気になれない片桐さん。
あきら君もそうなの?
「いいな~。あんなイケメン君に想われて。私だったらすぐ付き合っちゃう」
「やめてよ~!恋愛対象には思えないよ。年下だしさ」
あきら君は好きだけど、恋じゃない。
今後もそれは変わらない。
「年齢は、関係ない!あんたがまだあの人のこと好きだからでしょ?」
康子は眉をひそめて、私をジロリとにらむ。
康子は、片桐さんのことをあまり良く思っていない。
だから、あまり話せないんだよね。