ハニートースト ~カフェで恋したあなた~





お酒も飲んでいないのに、すっかり酔ってるよ、私。




新しい片桐さんをどんどん発見している気がする。




片桐さんと飲みに行くってこんなにも楽しいんだ。







私は何年もずっと片桐さんを想い続けているけど、片桐さんのほんの一部しか知らなかった。



それなのに、こんなにも好きなんだ。




だから、少し怖い。



これ以上片桐さんを知ってしまうと、もっともっともっと・・・・・・好きになっちゃう。






今日、ふたりきりになってから、どんどん好きになってるんだもん。





この店に来てから、今までの100倍くらい好きになってるもん。







怖いよ。



片桐さんって、かっこよくて、優しくて、おもしろくて、本当に・・・・・・素敵すぎちゃうよ。








「カクテルは、俺のお任せでいい?」





トロンとした目で私は頷く。




片桐さん、好きだよ。


本当に、大好き。






私をこの店に連れて来てくれてありがとう。






この店に一緒に来た女の子は、私が初めてなんだ。





それがものすごく嬉しい。





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