ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「他にもいろいろ言われたの?嫌なこと・・・・・・」
「ああ、すっげームカつくこといっぱい言われた」
片桐さんは怒りを抑えるように、グラスを持つ手に力を込めた。
ちょっと怒った横顔がまた素敵だった。
「全部吐き出していいよ。聞くだけしかできないけど」
「優海、お前・・・・・・大人になったな。お前に愚痴を聞いてもらうなんて変な感じだな」
片桐さんは、カウンターにひじをついて、手の上に顔を乗せながら私を見た。
たまらなくかっこいい顔で。
「じゃあ、今日は甘えさせてもらおうかな」
私達はもう一度乾杯をした。